
昨夜は居待月であった。
夕方、床屋へ行く。
二人の幼児を連れた母親が、髪を振り乱して、子らの髪形を指示しているのだが、要領を得ない。
子らは、母親の顔も見ず、鏡の中のおのれに見入る。
誰そ彼そは、夕闇の暗がりに溶けてゆく。
ふと、秋風のことを想う。
秋刀魚の歌
佐藤春夫
あはれ
秋風よ
情あらば伝えてよ
― 男ありて
今日の夕餉に ひとり
さんまを食ひて
思いにふける と。
さんま、さんま。
そが上に青き蜜柑の酸をしたたらせて
さんまを食ふはその男のふる里のならひなり。
そのならひをあやしみなつかしみて女は
いくたびか青き蜜柑をもぎて夕餉にむかひけむ。
あはれ、人に捨てられんとする人妻と
妻にそむかれたる男と食卓にむかへば、
愛うすき父を持ちし女の児は
小さき箸をあやつりなやみつつ
父ならぬ男にさんまの腸をくれむと言ふにあらずや。
あはれ
秋風よ
汝こそは見つらめ
世のつねならぬかの団欒を。
いかに
秋風よ
いとせめて
証せよ かの一ときの団欒夢に非ずと。
あはれ
秋風よ
情あらば伝えてよ、
夫を失はざりし妻と
父を失はざりし幼児とに伝えてよ
― 男ありて
今日の夕餉に ひとり
さんまを食ひて
涙をながす、と。
さんま、さんま、
さんま苦いか塩っぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。
あわれ
げにこそは問はまほしくをかし。
「我が一九二二年」(大正12)所収
このところ、日本は政権交代で、きわめて内向きの状況だ。
官邸も国会も機能を止め、霞ヶ関だけが、日常業務をこなしてはいるのだが、それも次第に停滞しつつある。
総選挙後に、なぜ国会の召集を行なわないのかを問うマスコミもない。
すべてが、内向きになり、やがて後ろ向きにもなりかねない。
◆民主党を待ち受ける困難な道のり(08/31)
http://www.afpbb.com/rd/a/4513076
●財部誠一:激走する中国・韓国経済に危機感を持てない日本の政治
→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090820/175291/?ml
中国、韓国が思い切ったグローバル戦略で世界経済を席巻しはじめた。リーマンブラザーズ破綻以後の経済危機をきっかけに、日本国内では不況を深刻にしたのは輸出に依存しすぎたからだという「外需犯人説」一色となった。そして日本経済復活の鍵は「内需」に尽きる、という内向きの議論が横行している。
【ニュースを斬る】
インターネットなしで選挙は戦える?
Let technology unleash democracy
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_48045_319352_101
予備選挙でオバマ氏は、有権者に投票に行くよう促すテキストメッセージを送った。
有権者が投票に行かない理由を徹底的に取り払おうとしたのだ・・・
【衆院選「候補者A」かく闘わんとす】
特別編-1 公選法が生む1票の値段
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_48045_319352_107
【ニュースを斬る】
ネット禁止だけじゃない、ここがヘンだよ公選法
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090818/202705/
以上の五つの記事は、短くこれからの日本の方向を示している。
とくに公職選挙法の改正は、近未来の課題だ。
■首都直下地震の対応確認=8都県市と連携-政府防災訓練
9月1日12時24分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090901-00000065-jij-soci
■ケンプラッツ 建築・住宅
巨大地震再現(1)腰壁の付いた鉄筋コンクリート柱が破壊
2009/09/01
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090831/535028/
■ケンプラッツ 建築・住宅
巨大地震再現(2)新耐震基準の鉄骨構造が層崩壊
2009/09/02
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090901/535022/
■【神奈川】
実戦想定“ミニ川崎” 8都県市防災訓練 東扇島東公園、主会場に
2009年9月2日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20090902/CK2009090202000109.html
以上、四つの記事は、防災の日関連の記事だ。政権交代以上に国民の重大関心事のはずだが、マスコミは世論を舞台の上の幕開きに待ち誘導している。期待を裏切られた後の反動をも予想しているのだろうか。
【戦争詐欺師II~オバマとイラン】
「タリバンは今や勝利しつつある」のか
最初の山場は8月20日・アフガニスタン大統領選後から
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_48045_319352_109
タイトルの「のか」は弱い。
明らかにアメリカのアフガン戦略は転換しつつあり、「勝利」の定義こそが強調されるべきだ。
【BusinessWeek】
ドイツ型経済は米国型経済よりも優秀?
独仏両国がプラス0.3%と予想外の景気回復
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_48045_319352_119
●時代を読む新語辞典
「スローシティー」~小都市の連携が生み出す、住民主体のまちづくり
→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090821/175702/?ml
20世紀は、世界各地でグローバリズムを背景にした都市の肥大化や画一化が進んだ。そこで近年、これを見直す「まちづくり」が盛んになった。約10年前にイタリアで誕生したスローシティー運動(伊語でCittaslow, チッタズロー)もそのひとつ。地域性や持続可能性を重視して、住民が主体的にまちづくりにかかわろうとする運動だ。日本も近年、まちづくり行政の理念を縮小均衡にシフトしている。したがってこの運動から学べる教訓も多いものと思われる。
●【BusinessWeek特約】エコシティー構想、再燃か?
→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090907/179123/?ml
上記の記事は、連動して読むべきだ。
とくに最後のハンブルグのエコシティの取材記事がもとめられる。
後者の二記事は、韓国の専門家に送った。
【もう、お金には振り回されない】
存亡の危機に立たされるNPOバンク
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_48273_320468_102
貸金業法改正の2010年6月施行で、想わぬところに影響がでる。
記事にない、個人資産条項など、NPOバンクは全滅の様相だ。
新政権は、これに応える筋道を描ききれるのだろうか。
【BusinessWeek】
リアルタイム・ウェブの底力 ネット業界の次なる大金脈か?
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_48273_320468_111
次世代ネットの動向である。ユーチューブが宣伝効果をあげていることは知っていたが、その次のリアルタイム検索のことは想像がおよばなかった。
▼沖大幹の『水の惑星の未来』:「水ビジネス」の未来[中編]
現状の水道料金は維持できるのか
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/oki/06/index.shtml
「水の安全保障戦略機構」が今年1月に設立されるなど、「水」を取り巻く諸問題の解決に向け、政府レベルでも活発な動きを見せ始めた。大きな市場であるにもかかわらず、事業化が進まない理由は何か。さまざまな角度から検証を行う。
この連載の終結が待たれる。
●大前研一:国の借金を減らすための大前プランを示そう
→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090825/176233/?ml
国の借金が増え続けている。財務省による8月10日の発表で、国債と借入金、政府短期証券を合計した国の借金の総額が6月末時点で860兆2557億円になったという。3月末に比べて13兆7587億円増加し、過去最大額を更新した。主な要因は、税収の減少や経済対策に伴う借金が膨らんだこととされている。
これは、大前版ニューディール構想だ。
ゼネコンの代わりに風呂敷が広がる。
▼住宅のエネルギー争奪戦
(1)スマートグリッドへの序曲 百花繚乱の技術が住宅を変える
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20090818/102033/?mail
(2)光熱費の節約効果で差 「エコキュート」「エコウィル」利用者の本音
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20090819/102039/?mail
(3)太陽熱と地中熱に脚光 住宅のCO2排出を削減する切り札
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20090820/102043/?mail
太陽電池、燃料電池、二次電池──。「電池3兄弟」とも呼ばれる次世代省エネ住宅の中核を担う技術の開発競争が盛んだ。その先には、エネルギーインフラをも変える可能性を秘めた巨大市場が浮かび上がる。
▼バイオマスタウン真庭市の挑戦
未利用材の徹底利用 こだわりが生むイノベーション
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20090821/102047/?mail
日本の木質バイオマス基地を目指す岡山県真庭市。豊かな森林資源を頼るだけでなく、林材の徹底した有効活用にもこだわっている。そのための工夫は、日本の環境・資源問題への取り組みを考えるうえで示唆に富む。
スマートグリッド、バイオマスタウンなど、もっと知られるべき話だ。関係者に送った。
▼ナショナル ジオグラフィック・スペシャル
シリーズ「21世紀の実像」ベネチア 霧の中の未来
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/ngs/73/index.shtml
イタリアの水の都ベネチアは、押し寄せる高潮と観光客に悩まされ、住民の数が減る一方。街は“テーマパーク”と化してしまうのか。
ナショジオらしい深みのある記事だ。
久しぶりにベネツィアのことを思い出した。
【マニラ便り―アジア経済の現場から】
高成長の持続に必要なこれだけの条件
中国とインド、2つの経済発展モデルの行方
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_48566_321946_117
中国とインドは、いま世界を襲っている経済危機の中でも力強い成長を続け、世界中の投資家たちの注目を集めています・・・
黒田東彦アジア開発銀行総裁の記事だ。わかりやすい解説である。関係者に送った。
浙江省、銀行貸出1000億元はどこへ消えた
実体経済は力不足、融資の一部は株式や不動産に
経済観察報
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090903/204003/?P=1
類似の事案が、いま千葉県でも起こっている。
浙江など中国沿岸部の黒社会の現状分析を望みたい。
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